◯あずのぶろぐ

嘘みたいに今日もいつか思い出に変わるように

大好きなロックバンド

好きだけどいつのまにか聴かなくなっちゃったり、それでもいざ、曲が流れたら無意識に全部歌えたり、あまりにも青春の思い出が詰まっている音楽だったり。

わたしにとっていわゆる"邦楽ロックバンド"を聴き始めるきっかけとなったのがflumpoolだった。

忘れもしない、中学生の時。
コブクロ目当てで見たMステに、ニューカマーとして出演していたflumpool
当時、LISMOのCMでよく耳にしていた"花になれ"

隆太さんの中性的なあたたかい声と、一瞬で引き込まれるキャッチーなメロディ。そして、ロックバンドらしい荒々しさ。当時流行っていたJポップしか聴いていなかったわたしは、経験したことのないくらい胸がドキドキしたのを覚えている。

すぐに近所のTSUTAYAでアルバム"Unreal"を借り、ラジオを毎週聞くようになり、関西出身の4人の親しみやすくておもしろいキャラクターも相まってみるみるうちにflumpoolにのめり込んでいった。
(特にドラムの誠司さんが本当に大好きだった、もちろん今も。)

学生時代は時間がある。
多感ゆえに感じることもたくさんある。
音楽雑誌を読み耽り、楽曲を擦り切れるまで聴き、DVDを見尽くしたのはあの頃だったからこそ。
戻れないもの、今できないことがあるとしたら、それはあの、ひたむきな時間じゃないかな。


初めて行ったのは2011年のFantasia of Life Stripeツアーの福岡公演。その頃はファンクラブ先行なんて知らなかったけど、ライブに行きたくて、地元の新聞広告を見て電話をして、チケットを取った。
席は本当にいちばんうしろだった。
それでも高校生のわたしは、初めてのflumpoolのライブにわくわくしてどきどきして楽しくてたまらなかった。

音楽を通して、今まで知らなかった世界に連れて行ってくれた、flumpool。お小遣いを貯めて1枚ずつ集めたCDやDVD。ツアーやライブにもたくさん行った。ファンクラブ(かつてのPOOLSIDE)にも入った。やがて私とflumpoolの思い出は増えていった。

flumpoolがいたから、武道館のOAをしたWEAVERや、対バン相手のNICO、仲良しのLEGOなど今わたしの毎日に欠かせない大好きなバンドを知ることもできた。

高校生になっても、大学生になっても。それぞれの場面で聞きたい曲があった。ライブに行けばめいいっぱいのエンターテインメントで魅せてくれる。そしてリリースされる楽曲はいつだって背中を押してくれる。音楽が好きだという気持ちを思い出させてくれる。flumpoolはわたしにとってかけがえのない存在だった。


はずだった。

今となっては言い訳なんて幾らでもできる。
社会人2年目、忙しく余裕がなくて、それを理由に行けなかったツアーの関西公演。
いや、本当は無理やり行けたのかもしれない。

無意識に距離を置いていたflumpool
あまりにも大切すぎて、濃く、懐かしい思い出が蘇るのがつらくて遠ざけていた。一方的に。

そんな折に誘われたre:imageツアーの福井公演。久しぶりにflumpoolの曲を聴きながら、胸の痛みを少しずつ溶かしながら、その日を指折り数えて待っていた。

突然の福井公演中止のお知らせ。
そして、活動休止。
いろんな噂や感想、憶測が呟かれていた中でいやな予感がしていなかったといえば嘘になる。

ポリープの時の活動休止とはまた違った予感にざわざわした。
隆太さんが月9ドラマに出たことで、世の中にはflumpoolのことを色眼鏡的な要素で見る人(ほんの少しだけど)もいたり、バンドマンならば俳優をする必要はないのでは?メンバー同士の足並みはちゃんと揃ってるのかな?ってお節介ながらも考えたりして。

とても真面目でファン思いのflumpoolのことだから、そんなはずはないのに。それをずっと知りながら応援してきたはずなのにね。勝手に想像してしまった。

それからの私は、ツアーに行かなかったことを悔いて、"とうとい"を聴いては好きだった気持ちに苦しくなって、どれだけflumpoolに救われてきたのか痛いほどわかった。彼らが何に悩んでいたとか、つらかったこととかそういうのが分からなくても、ちゃんと向き合って、大変なときにファンでいればよかった。
いつになるか分からなくても次に復活したときには、絶対に駆けつけて、「おかえり」と言いたいと強く誓った。

そして
復活ファンクラブツアー
flumpool FAN MEETING 〜FM SAKAI 2019〜
選んだのはやっぱり地元の福岡公演。
とてもキャパの小さい会場で、現れたflumpool4人の姿を見たときうれしくてたまらなかった。

1曲目は"花になれ"
デビュー曲でもあり、節目では必ず演奏される(デビュー曲なのに、作詞作曲が自分たちではなかったこととか、そういうの、本当に色々詰まっている)大切な曲。
照明が落ちて、あのイントロが流れると客席から悲鳴があがっていた。
そして、今年の桜やドラマチックに愛を歌う、強く儚くなどの力強い曲が続き、やっぱりflumpoolの音楽が大好きで楽しいと感じていた。

そして、大大大好きな流れ星。(一番最初に買ったアルバム、Fantasia of Life Stripeに収録されていた)
滅多に演奏されないのに、ファンのことを思いながら作ったというこの曲を復活ツアーのセトリにチョイスするあたり、泣けてきた。(ラスサビ前の誠司さんのドラムがまじで好き)

そして、Hydrangea

"誰が選んだ道じゃないし
なのに振り返ってばっか
いつだって悩みの種は尽きやしない
けどモノクロの月の向こうに
流れ星の軌道が見えるかい?
さよならのキヲク抱えて 駆け抜けて"

"流れ星"を歌った次のハイドレンジアの歌詞にも"流れ星"があって。
この2曲の流れが小粋で好きだった。

ハイドレンジアは、迷いながら前に向かっていく歌詞にもう何度も救われたか分からないくらいだし、ベスト盤が出る前はライブでしか聴けなかったりして、さらには一生さんと元気さんもボーカルとして歌ってくれる、ファンにとって大事な曲。
改めて永遠はないし、この先もずっとずっとファンとしてflumpoolの音楽を聴き続けていきたいなと完全復活はしていないかもしれないけれど、懸命に歌う隆太さんと、それを支えるメンバーの姿を見て、そう思った。

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ここまでが2019年3月のわたしが書き残したブログでした。
今回flumpoolコブクロの対バンツアーがあるという事で、復活させてみた。
大好きなんです、本当に。
素晴らしき夜となりますように。